NEWS & BLOG

  • 5年に1度のカンボジアの総選挙が今日からスタートしました。

    2023.07.02

    カンボジアでは7月1日の今日から国民議会議員選挙(下院選、定数125)に向けた選挙活動が始まりました。
    投開票は23日の予定で有力な野党の参加が認められず、強権的なフン・セン首相が率いる与党の勝利が確実な情勢で、欧米諸国などからは懸念の声があがっています。

    与党「カンボジア人民党」は首都プノンペン市内で大規模集会を開きフン・セン首相が支持を訴えた。

    2023年カンボジアの総選挙
    2023年カンボジアの総選挙

    写真が一番綺麗なのはRFI NEWSでした。
    詳しくはこちらから(英語です)

    なるほど。フランスのメディアですね。
    RFIについて詳しくはこちら
    流石元フランス領地ですね。

    話はそれましたが今回の選挙は息子さんのフン・マネットさんも参加するみたいですね。
    フン・セン首相は内戦終了後から40年近くずっと変わらず実権を握っており
    カンボジアでは5年前に当時の最大野党のキャンドルライト党(蝋燭(ろうそく)の火党?)が解党を命じられて参加できず与党がすべての議席を独占する結果となりました。
    当時の事は覚えていますが、キャンドルライト党のトップはフランスに亡命しているらしく空港に降りれない。
    しかしもし降りることができたら… 
    それはそれで戦乱の世になる。と言われておりかなりピリついていました。

    その当時は日本人スタッフをカンボジアに滞在させておりスタッフ達から「外にはでないように」と言われていたのを覚えています。
    街は人が歩かないゴーストシティになっていました。
    あれから5年。

    今回はどうなんでしょうか。
    今回の選挙でも、5年前に解党させられた政党の流れをくむ有力な野党の参加が認められず、与党の勝利は確実な情勢で、強権的な政治手法を続けるフン・セン政権に対して欧米諸国などからは懸念の声があがっています(NHK WEB NEWSより抜粋)

    同国の選挙管理委員会は今年5月、有力野党キャンドルライト党の選挙への参加を認めない決定を下した。同党が必要書類を提出できなかったことを理由に挙げるが、フン・セン政権は昨年6月の地方選で躍進した同党の関係者への迫害を強めており、意図的な排除という指摘が多い。昨年12月に来日し、外務省などに総選挙の公正な実施への協力を求めたタッチ・セター副党首は帰国後に当局に拘束された。(THESANKEINEWSより抜粋)

    カンボジア 選挙 で検索した結果は全一致で同じ書き方ですね。

    カンボジア総選挙
    カンボジア総選挙

    ただこちらで商売させて頂いている側としては大きく変化することの方が恐いと思ってしまいます。
    フン・セン首相70歳、フン・マネットさん45歳。

    フン・マネットさんにはお会いしたことがありますがとても素晴らしい人格者に感じました。
    彼はフランスできちんとした教育を受けており奥様も素晴らしい人格者のようです。
    フランス人の友人達も彼が首相になることでカンボジアは良くなる。
    良くなりすぎて困るかもしれない。と言っているくらいです。

    この5年で本当に色々と成長しカンボジア人達はみるみる変化していきました。
    レストランで働く人、一人にしても大きく変わりました。

    挨拶をし、掃除をし、お客さんのケアをできるようになりました。
    以前は高級レストランに行かないとできてなかったように感じます。
    英語を話せる人たちも格段に増えました。
    イオンやマックスバリュやセブンイレブンもかなり増えました。

    バイクのヘルメットもみんな被るようになりました。
    車のシートベルトもつけるようになりました。
    ひったくりも減りました。
    土地のタイトルもハードタイトルを求められる事が増えました。

    しかし選挙活動はノーヘルなんですね。

    2023年カンボジアの総選挙
    2023年カンボジアの総選挙

    たぶん。
    日本で言うと田中角栄。かな。

    外務省からは以下カンボジアにおける総選挙をめぐる情勢について(外務報道官談話)発表されています。

    カンボジアにおける7月の総選挙をめぐる情勢に関し、日本政府は懸念を持って情勢の推移を注視しています。

    健全な民主主義社会の構築においては、国民が多様な意見を表明し得る環境が重要です。カンボジアの民主的発展のため、日本政府はこれまでカンボジアの政府、与野党、市民社会等の幅広い関係者との間で意見交換し、率直な意見を伝えるとともに、継続的な支援を実施してきました。

    カンボジアの民主的発展は、カンボジア自身に加えて地域・国際社会にとっても重要です。日本政府は、カンボジアの民主的発展を、引き続き後押ししていきます。

    [参考]総選挙に向けたこれまでの動き
     カンボジアでは7月に総選挙が予定されているが、昨年の地方選挙で第2党となった蝋燭(ろうそく)の火党の立候補申請が、カンボジア国家選挙管理委員会により、提出書類の不備を理由に却下された。これに対して同党は憲法評議会への異議申立てを行っていたものの、25日、同申立てが棄却された。

    日本大使館からは以下注意喚起が発表されています。

    1 カンボジアでは、7月23日(日)に国民議会選挙の投票が行われます。それに伴い、7月1日(土)から7月21日(金)までが選挙運動期間とされ、各都市で選挙キャンペーンの行進等が行われることが予想されます。

    2 現時点で、治安状況に関して懸念すべき具体的な情報はありませんが、選挙運動期間中及び選挙後の動向に注意を払い、不測の事態に備えることが重要です。

    3 また、カンボジアの選挙法第85条では、「カンボジアに在住する外国人が、政党又は候補者を支持若しくはこれに対抗するため、選挙キャンペーンに直接的または間接的に参加することを禁じる」との規定があることから、以下の点に留意しつつ、無用な誤解を与えぬよう慎重に行動することを心がけてください。なお、行進等が行われる場合、一部の道路で交通規制も予想されますので、移動の際にも十分御留意ください。

    ・集会やデモが行われているところには近づかない。
    ・特定の政党(候補者)を非難したり、支持するなどの政治的議論を避ける。
    ・不測の事態が生じる可能性を念頭に置き、家族、職場、知人等に所在を明らかにするとともに、常に連絡がつくようにしておく。

    こういう情報を得ると改めて資本主義とは、社会主義とは何なのかという議論になりますね。
    あまり政治的な発言は良しと思わない方ですのであくまでインフォメーションとして記載しておきます。
    特に人の国に居る身ですので。

    ただ、こういうタイミングでいつももっと勉強しなければいけないなと思わされます。
    このWIKIINVESTOMENTというサイト、とてもわかりやすく記載されているのでURL貼っておきます。
    カンボジアについて詳しくはこちらから

    改めて法務省が出しているカンボジア王国憲法も読むべきだなとも感じました。
    カンボジア王国憲法はこちらから

    我々,カンボジア国民は, ダイヤモンドの如く威信が光り輝き,偉大な文明を持ち,繁栄し,豊かかつ広大な領
    土を持ち,栄光に満ちた国家の歴史を有し, この数十年間にわたり,苦悩及び破壊に陥り,没落という非常に残念な経験を持ち, そのことを反省し,国家の統一を強化し,貴重な領土,主権及びアンコール文明を守
    り抜き,民主主義,多党制,人権保障,法の遵守及び国家の将来に対する高い責任感を もって「平和な島」を再建し,永続的な繁栄及び豊かさを達成するために,みんなで一 致団結して立ち上がる。
    上記のように固く決意をして,ここで本憲法を制定する。

    しかし、先ずは私達日本国憲法も読まなければ。ですね。

    日本国憲法

    日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

     日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
    われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
    日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

    考え深いです。